花粉症(アレルギー)
2月の経絡治療学会関東支部で花粉症の講義をして参りました。花粉症などのアレルギー疾患は鍼治療で改善します。本格的なシーズンに入り患者さんに色々と説明していくと多くの方が間違った解釈をしていることに気が付きました。
花粉症はアレルギー症状の一つです。アレルギーには、花粉症の他にアトピー性皮膚炎・喘息・鼻炎・結膜炎などがあります。大きい病院に行くと新しい診療科目の一つに「アレルギー科」と言う科があります。今までは、鼻炎と喘息をお持ちの方は耳鼻咽喉科と呼吸器内科の二つを受診されていたと思いますが、アレルギー科であれば一つの科を受診すれば良くなります。アレルギー科のドクターは、「鼻炎をお持ちの人は高い確率で喘息になる」と言っていました。それはアレルギーを引き起こす原因(体質や物質など)が同じだからだと思います。
皆さんが多く勘違いしているところは次の通りです。先程例に出した症状(花粉症・アトピー性皮膚炎など)はアレルギーが原因で起きた症状の一つです。症状の根本(原因)は同じです。それは原因物質に過剰に反応する体質です。自己免疫疾患の一つが花粉症などを含むアレルギーです。それらを改善する方法はいくつもあります。鍼治療で改善するのは当たり前なので今回は割愛します。
腸内環境を整える
最近は乳酸菌でアレルギーが改善すると言われています。実際に森永乳業は鳥取医大と共同研究をして、半数以上の人に花粉症が消失もしくは軽減したと報告しています。乳酸菌やビフィズス菌等を使い腸内環境を整えアレルギーが改善するのはリスク(副作用など)が少なくて一番良いのかもしれません。
他に病院では、症状を一時的に抑える方法としてはステロイド剤や抗アレルギー薬などを処方してもらう方法や根本治療に近い舌下免疫療法などの選択があると思います。
どのような治療方法を選択するかは自由です。だた一つ強く思うのは、出てきた症状に対して行う治療よりも改善を目的とした根本治療を強くすすめます。症状を一瞬抑える薬を服用しながらでも構わないです。その間に自分に合う乳酸菌を見つける手段でも。5年後、10年後も健康でいる為にもより良い治療を選択してください。より多く治療の選択肢を患者さんに提示するのも当院の仕事だと考えています。